うーまblog

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離婚の危機に瀕してるあなたへ①アクティブリスニングは有効か

いくら夫婦間で話し合いを重ねて関係改善に効果なし

アクティブリスニングの有効性

専門家によると、円満な夫婦関係の基本は「アクティブリスニング(積極的な聞き方)」にあるという。つまり相手の言葉を別の言葉で言い換えたり相槌を打ったりして、お互いに相手を理解しようとする会話である。だか、アクティブリスニングは本当に夫婦円満に欠かせないのだろうか。あるいはこれもまた、都市伝説にすぎないのだろうか。

円満な夫婦に関する研究

1990年代に心理学者で円満な結婚生活に関する世界的権威ジョン・ガットマンとワシントン大学の研究チームが、その究明に乗り出し長期にわたる調査を行った。彼らは500組以上の新婚夫婦を集め、研究所に招いた。そして1組ずつ、いさかいの種になっている問題について、15分間ビデオカメラの前で喋ってもらった。

そのあと、チームはその会話の全ての言葉を分析した。その後、6年間、彼らは夫婦に連絡をとり、離婚していないか、離婚していない場合は夫婦仲が円満か調べた。アクティブリスニングの効果を探る為に、彼らは画面の中でどちらか一方が否定的な感情を顔に出したり、言葉にしたりする瞬間を1つ1つチェックした。チームはその時の相手の反応を記録し、アクティブリスニングと結びつく話し方を探した。相手の身になって言葉を言い換える喋り方などである。そして、離婚した夫婦としていない夫婦、仲のいい夫婦とよくない夫婦について、会話にでてくるそうした言葉の頻度を比べれば、アクティブリスニングの効果が評価できるわけである。

ジョン・ガットマンの研究結果

ゴットマンとそのチームは、その結果にショックを受けた。夫婦が円満であろうとなかろうとアクティブリスニング的な話し方は極めて稀だったのだ。その結果からみるとアクティブリスニングは夫婦の幸せにあまり関係無いようだ。研究でチームは他のビデオも参考にすることにした。以前の研究で彼らは13年にわたって別の夫婦グループを撮影し、追跡調査をしていた。そこでそのテープを使い、同じ分析を行なってみたのだ。チームが発見したのはまったく同じ様なパターンだった。極めて円満で長続きしている夫婦でさえ、アクティブリスニングを思わせる様な会話は滅多にしていなかった。

長続きするカップルの特徴

相手の言葉に耳を傾け、相槌を打つことが円満の秘訣でないとしたら、どうすればいいのか。ゴットマンは、長続きする幸せな男女には、対立した時に独特のパターンがあると指摘している。女性の方が大抵、厄介な問題を切り出し、問題について分析を行い、解決法をいくつか提示する。男性がその案を一部でも受け入れて、パートナーに協力する姿勢を見せると、その後も関係が続く可能性が高い。だが、男性が相手の言葉をはぐらかしたり馬鹿にしたりすると、関係が壊れやすい。

夫婦円満には女性を尊重する事が大切な様だ。

読んでくださりありがとうございました。

次回は簡単に夫婦が仲良くなれる方法を書きたいと思います。

科学的根拠に基づいたストレス解消法②犬と触れ合う

動物の友達を持つ効果

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犬がいると穏やかに生きられる

犬が人間に与える影響を調査した実験はいくつもある。特に有名なのがメリーランド大学のエリカ・フリードマンとその仲間達が行った研究である。彼女は犬を飼う事と心臓血管機能との関係について調べた。心臓発作で倒れた人の回復率を犬を飼っている人と飼っていない人とで比べると、飼っている人の方が12ヶ月後の生存率が9倍近く高かった。

この結果が多くの研究者に刺激を与え、犬が一緒にいる場合のメリットを調べるさまざまな研究が行われた。そして犬を飼っている人は日常のストレスを上手に乗り越えられ、生き方が穏やかで自信もあり、鬱になりにくい事がわかった。

猫を飼う事は同じ効果があるか

おもしろいのは猫では同じ効果が見られない事だ。研究によると猫と暮らしているとマイナスの気分が軽くなりはしても、目立って穏やかになる事はなく、心臓発作を起こした場合の12ヶ月後の生存率が高まるわけでもない。

なぜ犬を飼うと良い効果が得られるのか

犬を飼うと良い効果が得られる理由は何か。

  • 毎回散歩に連れていく事が飼い主の肉体的精神的にプラスになる。
  • 犬は批判などしない究極の友達になれる。犬はあなたの心の奥にある悩みに辛抱強く耳を傾け、秘密を誰にも漏らさない

などが考えられている。また、犬を撫でると気持ちが癒される効果もあるという。それは、看護師に手を握れると患者の心拍数が落ち着く効果と同じだ。

たが、研究者の多くがメリットとしてあげているのは、犬を飼うと人との触れ合いが増える事だ。公園に行けば、犬を散歩させている人達が、見ず知らず人とすぐに打ち解ける様子が目に入るだろう。大規模な研究によると、人間にとっての幸福度と健康の源は人との触れ合いにあるという。そして人間同士を自然にしかも効果的に結びつける犬の能力が、飼い主の幸せに大きく貢献するようだ。

ロボット犬を育てる

本物の犬のかわりに、ロボット犬を手に入れるのも効果がある。セントルイス大学医学部のマリアン・バンクスとその仲間は、ロボット犬と本物の犬の効果を、各地の養護施設で1人きりで暮らす患者達に試した。研究チームは、週に1回生きたイヌとSONYのアイボを施設に連れて行き、患者に毎回30分ずつ一緒に過ごしてもらった。8週間後には患者はどちらの犬とも同じように強い精神的絆を結び、どちらの犬も患者の寂しさを同程度癒した。

もし、犬を飼えない状況にある人はロボット犬を飼うのもありかもしれない。

 

読んでくださりありがとうございました。

 

科学的根拠に基づいたストレス解消法①

大声で叫んだり、サンドバッグを叩いてもストレスは増すばかり

■怒りを発散させればストレスは解消されるか

抑圧された感情を大声を出す、枕を叩くなど社会的に害のないかたちで外に吐き出す事でストレスが解消される。そう考える心理学者は多い。しかし、それは本当なのか。

■作文の採点を使った実験

2002年にはアイオワ州立大学のブラッド・マッシュマンが600人の学生を対象に実験を行なっている。彼は学生たちに作文を書いてもらい、採点は別の学生に頼むと伝えた。

実際には実験者が採点を行い、意図的に悪い点数をつけ、

「こんなひどい作文は読んだ事がない」など、手厳しい感想を書いたのだ。

当然ながら学生達は猛烈に腹を立てた。

そして半数の学生にボクシングのグローブが渡され、自分の作文を採点したとされる相手の写真を見せられ、サンドバッグをその相手だと思って叩けと言われたのだ。

そして残りの半数の学生はボクシングのグローブは与えられず、部屋で2分間静かに座るよう頼んだ。

その後で全員が情緒を測定する質問表に答え、現在感じている怒り、不快感、欲求不満の度合いが調べれた。

サンドバッグを叩いた学生は気分が静まっただろうか。結果は逆だった。

サンドバッグを叩いた学生はさらに攻撃的になっていたのだ。

サンドバッグを叩いたり、大声を上げてもストレスは解消されない。

その事がこの実験やその他の研究で明らかになっている。では、どのようにストレスを解消するべきか。

■マイナス体験をプラスに変える

マイナス体験を乗り越える方法に「良い事探し」と呼ばれる物がある。

その効果を実証したのはマイアミ大学のマイケル・マカラックとその仲間達だ。彼らは300人を超える学生に自分が誰かに傷付けられたり、嫌な思いをした体験を書いてもらった。裏切りから屈辱まで、拒絶から無視まで、学生達は誰もが不愉快な経験をしていた。

その後で参加者を3つのグループに分けた

  • その体験がいかに自分にマイナスの影響を与えたか詳しく書くグループ
  • その体験から自分が得たプラスの事について詳しく書くグループ
  • 明日の予定について書くグループ

この実験の最後では、自分を傷付けた相手に対する考えや気持ちを測定する質問表に全員が答えた。その結果、ムカつく体験からプラスの事柄について数分考えるだけで怒りや不快感を鎮める効果がある事がわかった。

ストレスを解消したいなら、大声を出したり枕を叩いたりしても無駄である。

そのかわりに嫌な出来事のプラス面について書き出すようにしよう。

その出来事のおかげで強い人間になれた。賢くなれた。人に対する思いやりを持てるようになったなど。

 

読んでくださりありがとうございました。

効果的な笑顔とは

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1世紀以上前、研究者が発見したところによると、笑顔は本物の場合も作り笑いの場合も唇の両端が上がるが、目尻にシワがよるのは本物の笑顔だけである。

最近では、相手を魅了する笑い方など、笑顔の微妙な作用についても研究が進んでいる。

その報告によると、顔にゆっくり(0.5秒以上)広がっていく笑いはとても魅力的に見える。その時、同時に相手に向かって僅かに首を傾けると、とりわけ効果的だという。

 

笑顔も戦略的に使いたいものだ。

 

読んでくださりありがとうございました。

赤ちゃんの写真の威力

心理学者リチャード・ワイズマンは240個の財布を購入し、宝くじ、割引チケット、偽のメンバーズカードなどありふれた物を入れた。

それに加えて40個ずつ4組、160個の財布に4種類の写真を1枚ずつ入れた。

①笑顔の赤ちゃん

②かわいい仔犬

③幸せな家族

④穏やかな老夫婦

の写真である。

また、40個の財布には持ち主が最近慈善事業に寄付したことを示すカードを加え、もう40個の財布には何も付け加えなかった。

そして準備した財布を通行人の多い通りに1つずつこっそり落とした。

1週間で42%の財布が戻り、明確なパターンが浮かび上がった。

財布が戻ってきた確率は以下である。

 

*何も加えなかったもの6%

*慈善カードを入れたもの8%

*老夫婦の写真を入れたもの11%

*かわいい仔犬の写真を入れたもの19%

*幸せな家族の写真を入れたもの21%

*笑顔の赤ちゃんの写真を入れたもの35%

 

なぜ赤ちゃんの写真を入れた財布は戻ってくる確率が高かったのか。それは人間の進化の過程に隠されている。赤ちゃんの写真を見ると脳の内側前頭眼窩皮質が反応し、無意識のうちにいい気持ちになり助けたくなるという事が研究によりわかっている。赤ちゃんの写真を見ると一瞬のうちに進化のメカニズムが働き、親切な気持ちになるのだ。

財布をなくした時に返ってくる確率を高めたかったら、財布の中に最高に愛らしくて幸せそうな赤ちゃんの写真をすぐに目につくように入れておく事。

読んでくださりありがとうございました。

【幸福度を高める心理学】感謝を文章にする

人は恵まれていることがあっても、その中にずっといると恵まれている事を意識しなくなってしまう。

焼きたてのパンの匂いする部屋に入った瞬間は良い匂いに感動するがずっとその部屋にいるとパンの匂いを意識しなくなるような物だ。

心理学者のロバート・エモンズとマイケル・マカラックは、パンの香りのする部屋を一旦出て入り直した時の効果が人の幸福にも生じるのかを探った。

2人は実験の参加者を、

◆感謝できる事を書くグループ

◆嫌な事を書くグループ

◆ただの出来事を書くグループ

の3つのグループに分け、1週間5つ書き出してもらった。

その結果は驚くべきものだった。

感謝について書き出して書き出してもらったグループは幸福度が高く、将来に対して楽観的で健康的であった。

という訳で幸福度を高めたければ感謝を表す文章を書くことがオススメだ。

 

読んでくださりありがとうございました。

【トラウマを乗り越える心理学】悩みを話しても気持ちは晴れない

ベルギーのルーヴァン大学の心理学者エマニュアル・ゼックとベルナール・リメが2005年に実験を行った。

実験内容は参加者達に自分が体験した嫌な体験の中から、最も精神的に苦痛だった事を話してもらい、その後、自分が感じている幸福度についてアンケートを取とるというものだ。

参加者達は自分の嫌な体験を誰かと分け合うと気持ちが軽くなると考えていたが、実のところ幸福度が上がった形跡は無かった。

では、トラウマから自分を癒すにはどうしたら良いのか。

その答えは「打ち明け日記」だ。

トラウマ体験を文章化することでトラウマが癒され心理面、健康面に良い効果を及ぼす事が数々の実験で証明されている。

 

なぜ、文章を書く事で幸福度が向上するのか。理由は話す事は考えがまとまりにくく、混乱が生まれやすい。

しかし文章化することは考えを整理し、問題の解決に向かわせる効果がある。

 

という事で嫌な事を乗り越えたい時は

打ち明け日記を書くようにしよう。

 

読んでくださりありがとうございました。