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【連邦債務上限引上げ問題】投資の勉強

連邦債務上限引上げ問題とは

連邦債務上限とは

連邦債務上限とは米国の財政規律を維持する為、国債の発行額の上限が決められており、それを連邦債務上限といいます。

1917年から開始されており時代背景としては米国の第一次世界大戦への参戦がある。

当時ウィルソン大統領が参戦の長期化を抑制する為、財政面から派兵を自動的に停止する事ができるように制定したとされる。

米国債務の現状

2020年米国は新型コロナウィルスにより、経済が停止しないよう連邦債務上限を1年間限定で撤廃し財政出動を行った。2021年7月に債務上限を再設定したのだが、2021年9月、米国債の発行額はその上限をオーバーしてしまっている。今はなんとか財政的にやりくりしているが、10月にはそれにも限界が来るとされる。

そうなると、資金不足により

などの問題が出てくる為、議会の承認を得て早期に債務上限引上げを行う必要があるが議会の承認を得るには難航している。議会が紛糾した際にはリコンシュリエーションという手法もあるがそれも簡単では無い。

なぜ連邦債務上限引上げは困難か

民主党は単純過半数で法案を可決させる手法(リコンシュリエーション)をすでに1.9兆ドルの予算法案で使用している。また、インフラクチャー法案というのもこの手法で可決させる予定となっている。さらに連邦債務上限引上げにもこの手法を使用すると年に3回もリコンシュリエーションを使用する事となり、議員から不満が出ている。なぜならこの手法は議会が紛糾して議会が可能不全にならないようにする為に存在するのであり、それを年に3回も使用しては財政規律の崩壊に繋がるからだ。

現状、米国債は上限なく発行されている。そうなれば債券の価値はどんどん下落していく。その為、債券は売られ、債券利回りは上昇する。

債券利回りの上昇は株式のバリュエーション低下に繋がる為、連邦債務上限引上げ問題に決着がつかなければ、株価は下落していく公算が高い。

以上が連邦債務上限問題と株式についての関係性になる。

中国恒大集団問題、インフレ懸念、企業業績の悪化、テーパリングの開始と株式を取り巻く環境はかなり悪い状況となっている。これらの問題に注目し、安易に買い出動をしないように注意したい。