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離婚の危機に瀕してるあなたへ③絆を長続きさせる大事な一言

 

夫婦が交わす言葉のプラスとマイナスの関係

心理学者ジョン・ゴットマンは夫婦関係が長続きする鍵となる要素を30年以上調べた。彼の研究で中心的なデータとなったのは、自分達の関係について話す夫婦の会話だった。その中でも彼がとりわけ興味を持ったのは、プラスの表現とマイナスの表現がはたす役割りだった。彼はそれらの頻度を綿密に記録し、その後の夫婦関係の成り行きを追跡調査した。

彼の研究結果では、円満な夫婦関係を続ける為には、プラスの言葉がマイナスの言葉の5倍必要である事がわかった。言い換えると批判めいた一言が生んだ軋轢を埋めるには、相手に5回賛同し理解を示さねばならない。

なぜ敵意や批判は破壊的なのか

ゴットマンがプラスの言葉とマイナスの言葉に対する人間の反応を分析した結果、それぞれに大きく異なるなパターンが明らかになった。褒め言葉の場合は片方が褒めると相手もプラスの言葉を返す。だが、このパターンが繰り返されるわけではない。プラスの言葉が何度も重なると、相手から何も返ってこない場合が多い。かたやマイナスの言葉は、はるかに予測がつきやすい。少しでも批判めいた言葉を口にすると、相手からマイナスの言葉が山ほど返ってくる。一言苦い言葉を口にした後は、愛情と思いやりをたっぷり注いで甘くする必要がある。

ギクシャクした関係を修復する方法

  • 相手への気持ちを書き出す

テキサス大学オースティン校の心理学者リチャード・スラッチャーとジェームズ・ペンベイカーはトラウマに結びつくような体験をした人が自分の考えや思いを書き出すと、免疫力が高まり鬱の発症が防げることを、以前の研究結果で知っていた。その方法はカップルの関係修復にも役立つだろうか。それを探る為、彼らはカップル80組に協力してもらい、相手に対する気持ちを書くという研究を行った。相手に対する気持ちを書き出す日記をつけた人達の77%はその後の調査でも関係が続いていた。かたや、その日にあった事だけを書いた人達の中で関係が続いていたのは52%だった。研究者が相手への気持ちを書いた文章を集めて分析すると、その日の出来事を書く日記をつけていたカップルよりプラスの言葉がはるかに多かった。つまり、相手への気持ちを書き出すことがパートナーへの言葉づかいに大きな影響を与え、絆を長続きさせる可能性を高めていたのだ。

  • 「でも」の一言が関係を救う

心理学者サンドラ・マレーとジョン・ホームズはたった一つの言葉でお互いの関係が変わってくるという。円満に続いている夫婦は、相手の欠点について話す時、否定的な言葉を和らげようとする傾向があった。

「夫は怠け者なの。でも、それをネタにして2人で笑っているわ。」

「妻は料理が下手でね。でも、おかげでよく一緒に外に食べに行けます。」

そんな風に「でも」という一言がパートナーの欠点というマイナス効果を和らげ、関係を安定させるのだ。

  • 自分達の方がマシ

オランダのフローニンゲン大学のブラム・ブークンは比較思考が夫婦が自分達の関係を認識する時にも働くのではないかと考えた。

ブークンの研究では上手くいっていない夫婦を思い浮かべ、なぜ自分達の方が円満かを書き出してもらい、上手くいってない夫婦と自分達を比べる事で、伴侶への評価が高くなる事がわかった。

 

夫婦関係を修復したいと思っている方は紹介した心理学テクニックを試してみてはいかがだろうか。

読んでくださりありがとうございました。